若々しく長生きする方法は腎臓を守ることから
2022年06月21日
私たちの身体は酸素と栄養素・水分で動かされています。そのため、酸素を取り込む肺、栄養素・水分を消化吸収する胃腸、栄養素を分解する肝臓、そして酸素・栄養素・水分を全身に運ぶ血液、これら臓器の働きで身体は維持されています。
現代の日本人はその栄養素・水分は十分に足りているのに年齢とともに病気は増え、若い人の難しい病気も増えています。それは栄養素を入れる方はできていても排泄が追い付かず、ごみを体に溜めているからです。
上記の話の中でまだ出てきていない臓器がありましたね。「腎臓」です。
排泄を担っている主だったものが腎臓と腸です。
腎臓は様々な老廃物を排泄しています。それと同時に各臓器と連絡を取り、必要なミネラル・栄養分・水分を血液に戻し、摂り過ぎているものを排泄して血液中のミネラル・栄養バランスを保つ調整係のような役目もしています。
摂り過ぎてはいけないものとはどんなものでしょう。
糖分・塩分・脂肪分は皆さまもご存じですが、新たに問題視されているのが「リン」です。
リンはリン酸カルシウムとして骨を作っている、なくてはならないものです。しかし、血中ではリン単体となり量が増えると腎臓の機能を低下させ、血管や細胞にダメージを与え、身体の老化が進むことが分かってきています。過剰にある「リン」を排泄するのに腎臓は疲弊し、それが長く続くとついには動かなくなり、透析に至るという事になります。
糖分・塩分・脂肪分と同じように「リン」の摂り過ぎにも注意していきましょう。
特に「リン」は腎臓には大きな負担となります。腎臓の機能低下が老化を早めると言われています。子供さんの腎臓保護のため、ぜひ「リン」の摂り過ぎには気をつけていって下さい。
血液中のリンを減らすには
<摂取するリンを減らす>
リンには有機リンと無機リンがあります。
★有機リン(沢山は食べないよう注意しましょう)
吸収しやすいリン…肉や乳製品など動物由来のもの
吸収しにくいリン…大豆・野菜など植物由来のもの
★無機リン(意識して減らしていく必要があります)
90%が吸収されるダメージ大の無機リン…食品添加物
①加工肉=ソーセージ・ハム・ベーコン・ミートボール
②水産加工食品=干物・練り物・かまぼこ
③冷凍食品
④カップメン・インスタントラーメン
⑤とんでもなく日持ちするもの
⑥いかにも着色料を使ってそうな食品
⑦スナック菓子
⑧スーパー・コンビニのお惣菜
⑨ファーストフード
⑩値段の安すぎるもの
⑪表示ラベルの「○○料」「○○剤」の多いもの
※上記の物を全くとらないのは難しいですが、湯でこぼしをして添加物を流したり、ラーメンなどは湯がいた汁を一度捨てるようにしてください。
<運動をする>
リンはカルシウムと結合して骨を形成している大切な成分です。血液中のリンの濃度が高くなければリン単体として細胞を傷つけることもありません。
それではリンを骨にとどまらせるにはどうすればいいのでしょう?
骨に負荷をかけて、「固い骨が必要ですよー」と身体に信号を送り続けることです。そのためには運動をして常に骨に荷重をかけていく事が大事です。
一説では「一日の座位時間が長い人寿命が短い」と言われています。30分に一回2分~3分、もしくは1時間に一回5分程、歩くように心掛けて下さい。
私たちが元気で若々しく健康な腎臓でいるためには「質の良い食事を腹八分」「こまめな運動」です!
簡単なようで難しい生活習慣です!
腎臓のご相談は、
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薬剤師 小西裕紀子