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加齢黄斑変性症の改善にはルテインが有効

「黄斑部(おうはんぶ)」は網膜の中心にあり、ここが物を見る中心となっています。
黄斑部は直径2mm、厚さ0.2mmにすぎませんが、黄斑部が私たちの視力を支えています。
正常な黄斑部には、カロテノイド系色素ルテインとゼアキサンチンが集中的に分布しています。
加齢黄斑変性症の患者の場合、黄斑部のルテインとゼアキサンチンが減少しています。
加齢黄斑変性症とは、この黄斑部が何らかの原因で変性し、黄斑部を再生しようと網膜の外側の脈絡膜から細かい血管(脈絡膜新生血管)が発生します。

加齢黄斑変性症には、黄斑部が徐々に委縮する「委縮(いしゅく)型」と、黄斑部に新たにできた血管(新生血管)が異常に増殖し、湾曲・変形する「滲出(しんしゅつ)型」があります。
委縮型の病気の進行は緩やかですが、滲出型は発症後、数か月~2年で視野中心の視力が急速に悪化し、最悪の場合は失明に至ります。

加齢黄斑変性症の症状
加齢黄斑変性症の初期の自覚症状としては、中心視力の衰え、物がゆがんで見える、飛蚊症などがあります。
しかし、加齢黄斑変性症になっても片目の場合、気づかないことが多く、両眼が罹患(りかん;病気にかかること)して初めて気づくことが少なくありません。
加齢黄斑変性症の末期になると、視界の中心部にすっぽり穴があいたようになり、実質的に視力を失うことになります。
視力が衰える
物が歪んで見える・線がゆがんで見える
黒い円が見える
よく転ぶようになった
青色が黄緑色になった
遠近感がつかめなくなった

加齢黄斑変性症の原因
加齢
加齢黄斑変性症は高齢者に多く発症することから黄斑部の老化現象が主な原因と考えられています。

 


40歳以上から発症することが多いです。
光による刺激
また、加齢黄斑変性症は、白色人種(欧米人)に多く発生しており、その主な理由としては、欧米人の眼が日本人の眼に比べ、光刺激(眼の老化を促進する原因)に弱いことが挙げられています。
しかし、現在では、日本人にも加齢黄斑変性症の患者が増加している傾向にあります。
日本人の加齢黄斑変性症の患者が増加している理由としては、生活習慣(特に食生活)の欧米化や、スマホやパソコン、テレビによる光刺激を受ける機会が非常に多くなったことも原因のひとつと考えられます。
紫外線
紫外線などによる活性酸素や食生活・環境悪化による活性酸素の増加が原因とも考えられています。
栄養の偏り
<加齢黄斑変性によいとされる栄養>
ビタミンA:レバー、ニンジン
ビタミンC:赤ピーマン、キウイ
ビタミンE:アーモンド、たらこ
亜鉛:牡蠣、牛肉
ルテイン:ほうれん草、ブロッコリー
オメガ3:えごま
また、野菜や果物・魚の皮に抗酸化成分が含まれているので、皮も一緒に食べることをおすすめです。
喫煙(タバコ)
加齢黄斑変性は海外では女性に多いのですが、日本では男性の方が多いそうです。
その理由として、タバコが関係ているのではないかと考えられるそうです。
*加齢黄斑変性症の原因としては、他にも病気や遺伝なども加齢黄斑変性症の原因と考えている方もおり、完全には解明されていません。
加齢黄斑変性症の漢方薬や自然食品での治療
黄斑部の成分であるルテイン・ゼアキサンチンなどを食事で十分に摂るはなかなか難しいようです。
ルテインで治療に必要な量は1日20~25mgといわれています。含有量が十分で品質の良いサプリメントを選ぶようにしましょう。
新生血管の増殖を抑える製品や抗酸化力の大きな製品もあります。是非ご相談ください。

 

加齢黄斑変性症のご相談は、漢方食養生のコニシ薬局にお任せ下さい。

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大阪府四條畷市米崎町17-38

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薬剤師 小西裕紀子