変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで膝に強い痛みが生じる病気です。
特に女性に多いこの病気は、加齢や肥満、運動不足により起こるといわれており、進行すると歩くことができなくなることもあります。
変形性膝関節症の症状
初期の症状は立ったり座ったりするときの違和感や軽い痛みですが、それを放置していると徐々に階段の上り下りの時に痛みが出たり、正座がしにくくなってきます。
関節内部での原因は、下の図の中の関節軟骨(厚さ3mmほど)がすり減ってきているからです。
関節軟骨や半月板は加齢とともに劣化してきます。その上、重い体重を支えているので、劣化や減りが進み、骨と骨が当たって炎症を起こします。
さらに、炎症が続くと、滑膜まで炎症が広がり、膝内部に水が溜まってきます。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症の主な原因は加齢ですが、年を取っても膝の痛みが全くない方もたくさんいます。
その違いはどこからくるのでしょう。
もともとO脚の方 | 関節に無理な負担が常にかかっている |
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閉経後の女性 | 閉経後の女性はホルモンの影響で骨がもろくなりやすく、骨に負担がかかりやすくなる |
体重のある肥満の方 | 関節への負担が大きい |
自転車・自動車での移動が多い方 | 足の筋肉が鍛えられていない |
椅子やベット生活の方 | 膝の曲げ伸ばしをする機会が減り、膝を動かす筋肉が衰えている |
上記のような原因が考えられます。
年齢とともに血液循環が悪くなり、筋肉や靭帯への栄養が行きわたらなくなり、劣化や摩耗を進めさせることになってしまいます。
当薬局の考え方
変形性膝関節症は症状が進むと、大変な痛みがあります。
まずは、痛みを軽減していただくように、関節の軟骨を補いながら関節周辺の血流をよくして、痛みを和らげることが大切です。
そして、弱った筋肉を少しずつでも取り戻し、靭帯を柔軟にしていく事が膝を守ることになります。
そのために、症状の重い方には量を増やして飲んでいただくこともありますし、2種類、3種類をお薦めすることもあります。
少し時間がかかっても良い方は、1種類で続けておられる方もいます。
- 関節軟骨成分、関節周辺の血流をよくするサプリメント
- 筋肉の素となる、たんぱく質、アミノ酸製品
- 体全体の血液循環を良くする漢方薬
などを組み合わせて考えさせていただきます。
その方に合った運動や食事の指導もしております。ぜひ、お気軽にご相談ください。